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「危機管理産業展2023」が開催されました

「危機管理」をテーマにした国内最大級の総合トレードショー「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2023」が、令和5年10月11日(水)から10月13日(金)の3日間、「東京ビッグサイト」西1、2ホールで開催され、計14,771人(対前年度比3.4%増)が来場した。
同展示会には、「防災・減災」「BCP・事業リスク対策」「セキュリティ」の主要3分野を柱に、生活やビジネスに関わるさまざまな課題やリスクに対処するための製品・サービスを提案する240社・381小間(2023年9月22日現在)の出展者が一堂に集結した。
加えて、3分野を横断的に提案する併催企画「危機管理DX・サイバー対策ソリューション」「危機管理ドローンソリューション」や、特別併催企画展「テロ対策特殊装備展」も同時開催され、多岐にわたるテーマで様々な情報が発信された。
4年ぶりコロナ禍の制約のない開催となった今回は、さまざまな製品を見て、触って、体験できる“リアル展示会”ならではの「体験企画」が多数用意された。

【公社ブース】公社事業を活用いただいた製品・技術が一同に集結!

東京都中小企業振興公社では、令和5年度から「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」を実施している。都内中小企業者等に対して、「安全・安心」をテーマとする製品や技術の開発・改良及び普及促進に係る経費の一部を助成するもので、令和4年度まで実施してきた先進的防災技術実用化支援事業の後継事業となる。リニューアルに伴い、支援対象分野が拡大されたほか、製品・技術の開発・改良に役立つ情報発信機能(セミナー実施、ポータルサイト運営)や、個別具体的な課題解決に向けた専門家派遣支援機能が追加され、助成金額も増額された。
公社では、毎年RISCON TOKYOにブースを構え、同事業を活用し、製品・技術の実用化に成功している複数の事業者と共同出展しており、今回は計27社が集結した。

その他見どころと注目ポイント

防災・減災
今年は関東大震災から100年目という節目の年であり、関連する特別企画展やセミナーが開催された。
また、相次ぐ大地震、激甚化する台風・豪雨災害に備えるための資材・機材が多数出展された。
さらに、最新の帰宅困難者対策、避難所用資機材が大幅に出展増加。避難所体験ができる企画展も実施された。

BCP・事業リスク対策
災害時のライフライン(電気・水・ガソリン)確保を提案する出展が大幅に増加した。
また、緊急時の通信確保や安否確認に関する提案も多数出展した。
その他、電気自動車、EVバイクの災害時の有効活用を提案する実演・体験企画が行われた。

セキュリティ
2025年の大阪・関西万博へ向けたパブリックセーフティ(最新技術やビッグデータを活用し、国家や都市の安全を守る取組み)に注目が集まった。
公共交通機関や公共施設、大型商業施設向けの事故・犯罪防止を目的とした取組みが多数、提案された。
AI、VRなどを活用した最新警備ソリューションが集結し、AI警備を体感できる企画展なども注目を集めた。

その他
危機管理分野におけるドローン活用を提案する出展も増加し、実際のドローン飛行実演も行われた。
「災害対策車両」が多数展示されたほか、「危機管理実演・体験コーナー」では連日さまざまな実演・体験企画が実施された。

 

[問い合わせ先]

危機管理産業展(RISCON TOKYO)事務局
電話:03-3503-7641 メール:ofc@kikikanri.biz