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「転倒・転落・墜落」事故から⼦どもを守ろう!

親は子どもたちの成長とともに、彼らの安全を最優先に考えなければなりません。特に、幼少期は予期しない事故にまきこまれやすく、保護者や周囲の大人が細心の注意を払う必要があります。子どもの身の回りの環境を整備して、対策を立てることによって事故は防げます。子育てを楽しむためにも、まずは事故の要因を知り、対策グッズやアイデア商品を活用しながら子どもの安全を守ることが大切です。

厚生労働省が発表している「人口動態調査」において、0歳から14歳までの子どもの死因を年代別に見てみると、1歳を超えたあたりから平均して高い数字を保っているのが「転倒・転落・墜落」です。そこで今回は、子どもの「転倒・転落・墜落」が起こるパターンや事故を防ぐための注意点を中心に考えていきます。

転倒・転落・墜落

・ベビーベッドや階段からの転落
0歳児の事故として少なくないのが、ベビーベッドからの転落です。寝返りができない赤ちゃんでも、足で蹴って移動できるので、柵は必ず上げておくことが大切です。また、ハイハイをする頃になると、階段からの転落の危険性が高まります。転落防止の柵を付け、子どもが開けられないようにロックをかけるなどの対策が必要です。

・抱っこや抱っこひもからの転落
抱っこでの事故でよくあるのが、床に置いた物を取ろうと前かがみになった瞬間に、抱っこひもから子どもが滑り落ちて怪我を負わせてしまうケースです。こうした事故は、抱っこひものバックルや肩紐の調節が適切かどうか必ず確認することで防ぐことができます。また、抱っこひもの中には内側に赤ちゃんの体を固定するベルトを備えるなど、企業努力により安全性を高めたものが登場しています。

・浴槽への転落による溺れ
自宅で危険な場所の一つがお風呂場です。浴槽に水を入れたままにしていて、子どもが誤って落ちてしまい、溺死する事故も起きています。入浴後は浴槽の水を抜くことはもちろん、子どもが一人で浴室に入れないようにするベビーゲートなどの設置が推奨されています。また、浴室ドアの160cm以上の位置に鍵を取り付け、常時施錠するといった対策をとることも大切です。

・洗濯機での転落などの事故
洗濯機も事故が起こりやすい場所の一つ。子どもが洗濯機を覗いて落ちてしまったり、ドラム式タイプの洗濯機に入ってしまったりしないよう、安全を確認しておくべきスポットといえます。近年はチャイルドロック機能を備えた製品も増えましたが、そうでないものには後付けの開閉ストッパーなどが販売されており、活用している家庭も少なくありません。

・窓や出窓など高所からの転落
年齢が上がってくると、注意すべきなのが窓や出窓からの転落です。窓に補助錠やストッパーをつけるなど、大きく開かないようにするといった対処が有効です。また、企業によっては窓の開閉を回転操作によるハンドルに変えるなど、転落防止を考慮したデザインを採用しているケースもあります。

その他の事故の危険性

・幼児期に多い「不慮の窒息」
幼い頃はなんでも口に入れてしまうもの。誤飲を防ぐ対策グッズとして市販されているものも多く、その一つが子どもの口に入る大きさかどうかをチェックするアイデア商品です。口に入れて誤飲や窒息の元になるものを計測できるので、事前に誤飲事故を回避することができます。そのほかにも、誤飲の元となる物に苦味成分を塗布するタイプの製品も発売されています。中にはおもちゃはもちろん、電子機器に塗れるものや、洗剤といった液体に混ぜることができるものまであり、幅広い活用が期待できます。

・外出時の子どもを守る安全対策グッズにも注目
子どもが一人で外出する際に役立つ安全対策グッズも注目されています。人気なのが、子どもが持ち歩くことができる小さなGPSトラッカー。リアルタイムで子どもの位置を把握できる便利なアイテムで、スマートフォンと連携して位置情報を確認することが可能です。また、危険を知らせるものとして、防犯ブザーも人気商品の一つ。近年は防水防塵性能付きや、地面に落としても壊れにくい構造のものが開発されています。また、音だけでなく「光」でも危険を知らせるLEDライト付きの商品など、多機能なものが注目を集めています。

出典元:safe kids japan